東基連会報‗編集後記【平成29年1月号】

毎年、年末年始の休みには買いためた本を読破しようと思いつつ、年末には買い物や掃除に追われ、年が明けるとついついお酒に手が出て、本は手にしたものの、その場でうたた寝と相成り、宿願を果たせないまま出勤の日を迎えるという次第。旧聞に属しますが、昨年の2月に全国大学生活協同組合連合会が発表した「第51回学生生活実態調査の概要報告」によれば、回答した大学生の1日の読書時間は平均28.8分、読書時間「0」はといえば、平成24年には34.5%であったものが、45.2%まで増加しているとのこと。方や、1日のスマートフォン利用時間の平均は155.9分と聞くと、「今どきの大学生は・・・」などと説教めいた言葉を口にしたくなりますが、年末年始の体たらくを顧みれば、他人のことを言えた義理ではないと出かかった言葉を飲み込むのは、私だけではないと思いたいところです。最近ではインターネットで本を注文すると、数日のうちに自宅まで配達されるようになり、その手軽さにつられて新聞の書評だけをたよりに注文して後悔することもしばしば。そのせいもあってか、平成11年には2万2千店を超えていた書店数は、平成27年には1万4千店を割り込むほどに減ってしまったとのこと。今年は書店に足を運び、見知らぬ本との出会いを楽しみに、後悔せぬようにじっくり品定めをしてと思っています。
(寝正月)