東基連会報‗編集後記【平成30年1月号】

今年の干支は戌。株式相場では「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」などと言われているそうだが、はたしてどうなることか。それはともかく、戌といえば犬。我が家にも10歳になる犬がおり、傍らにいる妻への不満など、面と向かっては言い出しかねるようなことを愛犬にささやいては憂さを晴らす。夫婦二人の生活には欠くことのできない家族となっている。猟犬、警察犬、盲導犬、介助犬。人間と犬との歴史は長く、その特性を活かして様々な場面で私達を支えていてくれる。私たち夫婦にとっては、さしずめセラピードッグか。
(一財)国際セラピードッグ協会のホームページを見ると、犬種を問わないことや保護犬、特に殺処分寸前で保護され、訓練を受けてセラピードッグとなった例が多く紹介されている。人間関係が殺伐としてきているといわれて久しいが、介護施設や病院で高齢者や子供たちとふれあう犬たちを見ていると心が和む。職場の人間関係も悪化の一途をたどり、ハラスメントに係る相談はうなぎ登り。職場にも雰囲気を和ませるセラピードッグがいたらと思うが、叶わぬ夢か。
(初夢枕)