東基連会報‗編集後記【平成30年4月号】

3月1日から大学卒用予定者の選考採用に係る広報活動が解禁となり、各地で会社説明会が開催されたとのこと。春の訪れを前に、10月1日の正式な採用内定に向けて就活は本番を迎えることになる。とはいえ、これは経団連が示す「選考採用に関する指針」でのスケジュール。経団連非加盟の上場企業や外資系の企業などでは大学3年の10月頃から選考活動が始まり、大学3年の11月頃には内定者が出るとのこと。経団連加盟の企業でも、「内々定」という正式ではない採用内定を出しているとも聞く。
楽天が運営する就活情報サイト「楽天 みん就」が募集した「就活川柳」、今年の大賞は「わがES 人工知能に 祈られる」に決まったとのこと。最近は、提出されたエントリーシート(ES)を人工知能(AI)を使って選考する企業が増えているとのこと。不採用の通知の末尾には「今後のご健闘をお祈りします」の一文が添えられており、大賞の作品はこれを詠んだとのこと。一方、「売り手市場」となった今年の各社の売りは「ホワイト企業」。「就活川柳」では「夜に鳴る 電話で残業 想像し」とある。上手の手から水が漏れたか。特別賞に選ばれた「電車賃 無言でくれた 父の愛」を読んで、息苦しい就活の中に人の温もり感じたのは私一人ではないと思うのですが、いかがでしょうか。
(春時雨)